と言う訳で、今回は、LLC(早い話が冷却水)の交換をしてみます。
作業そのものは、
1)エンジン右側のインペラ部分のケース下のボルトを緩める
2)ラジエターキャップを緩めてLLCを全て抜く
3)水道水を補充してからエンジンを回す
4)入っている水道水を抜く
5)3~4を数回繰り返す
6)新たなLLCを補充
以上でオシマイ。
なので作業風景は省略しますね。けっして「撮り忘れた」訳では…ハイ、すっかり忘れてました…ごめんなさい。
今回補充したLLCは、
ビリオン スーパーサーモLLC Type PG
通常売られているLLCの主成分は(おそらく)エチレングリコールだと思うのですが、この製品、主成分が プロピレングリコール ということで、ほかとはちょっと違うのです。
説明では、プロピレングリコールの方が比熱が大きい、つまりは単位体積あたりの熱の運搬量が大きいということで、実質的な容量アップになるらしいのです。
まぁ、闇雲に「冷えればいい」と言うものでもない訳ですが、その辺は使ってみないと判りませんね。
しかし、これで従来から言われていた CSのラジエターの容量が足りていないんじゃないか と言う件への打開策の一つにはなるのではと期待してみたりするのですが、果たして!?
見た目(入れ物) 詳しくは ミノル・インターナショナルさんWebサイト参照。 |
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液色 |
インプレッション(?):
とりあえずサーモスタットはそのまま(取り付けたまま)なので、正常時の温度は今までと同様で変化はありませんが、水温計の針の動きが若干早くなっているようです。
といっても、オーバーヒートしそうな訳でもその逆な訳でもはなく、エンジン熱の吸収と発散の効率がアップしている事が、
メーターの針が、一旦上昇してレッド手前まで行っても、今までより早い時間で正常状態へ復帰する
と言う動きをする事からわかります。
高速道使用による、気温30度超の下でのほぼ7000rpm一定で1.5h(途中1回料金所でのストップ&ゴーを含む)走行でも、すっと水温計の針はメーターの真ん中を保持しています。
夏季の都内一般道走行でも、走行時の安定度は気持ちいくらい抜群です。温度上昇が始まっても危険レベルまで温度が上昇することなく放熱を完了する感じなので安心感はかなりのものです。
冬季走行でも、気温が一桁のレベルでの高速道走行の状況で「水温計は左1/4くらいの位置で安定状態となり、停車直後に真ん中で安定する」といった感じで、「サーモスタットにより適正温に制御されている」状態です。
停車後すぐに正常に戻ることからエンジン内部の温度も問題はなさそうです。
LLC自体はオールシーズンタイプで-20度までの不凍性もあり交換は1年毎。冷却系強化時の選択肢の中に入てよいのではないでしょうか。個人的にはお勧めの一品といえます。
補足:有限会社ミノルインターナショナル (http://www.billion-inc.co.jp/)