ツーリング時の走り方について考える

今回はツーリング時における走り方(隊列の作り方)について考えてみましょう。

もしかしたら、今回の内容は、「そうじゃないよ」といった意見が多くなる確立が多い話題かもしれませんね。

1.並び順について

並び順としては、

先頭  → リーダー(またはルートを把握してる人)
最後尾 → サブリーダー(もしくはルートを把握してる人) ※可能なら。
その他 → その他参加者(可能なら何台おきにルートを把握してる人が入ればなお良し)

 といった感じかなと思います。

まぁ、これに縛られる必要は無い訳ですが、信号タイミングで隊列が分断された際にも対応できるような順番、たとえば、慣れてる人の間に初心者入るような順番が理想的でしょう。慣れてる人が初心者のペース配分を調整できるのでその面でもメリットがあるかと思います。

 

2.隊列の中での走り方について(1)

隊列中での走り方ですが、

前走車から離れすぎない
前走車に無理についていかない
前走車とは適切な車間距離をとる
前走車は後続車との車間距離を意識する

 といったところでしょう。

この中での2番目の項目は、普通は言われることのないものではないかと思いますが、自分が先頭を走るようなケースで、かつ、走りなれていない人が混ざるようなケースでは、最初に「無理についてこないように」「遅れても自分のペースを守るように」と言ってからスタートしています。

それはなぜか。理由は簡単で、自身のコントロールの範囲を超えたペースで走ると、ずべてにおいて余裕がなくなり危険度が増すので、自分のペース(限界)を何よりも優先するのが一番だからです。
なので、もしも車間距離が離れた場合にも、それには「先頭車両」が調整(対応)してあげましょう。

また、あまりにも大人数になった場合、隊列が長すぎては周りに迷惑、かつ、身動きが取りづらいので、複数グループに分ける、自由走行区間を設ける 等の方法を考えるとよいでしょう。

 

3.隊列の中での走り方について(2)
隊列を作るにあたって、無用に長い列ができると周りにも迷惑となりかねないので、なるべくコンパクトにしたいところ。
通常は、「千鳥走行」と言われる、2列が前走車の斜め後ろになる位置で交互に並ぶ形での走行になるでしょう。(信号待ち等では臨機応変に3列になるなどして短くなるようにしてもよいでしょうね。)
このときに気をつけなくてはいけないことは、前項にも書いたとおりの、無理の無い車間距離をとっての走行を心がけてください。
場合によっては、位置取りにとらわれず、前車との車間を大きくとるなど、状況に応じた走行を心がけましょう。
たとえ遅れても前走車があわせてくれます。心配しないでください。

位置取りにとらわれすぎない と言う部分については、先導車が 交差点での右左折にあわせてどちらに曲がるのかを周り(特に対向車)に示すために、右よりor左より に位置を切り替えた場合にも、それにあわせて左右の位置取りを替えたり、車間距離を大きくする等で形だけにとらわれずに合わせることも必要です。

結果的に、

「2台前の車両の後ろに前走車からの適当な車間距離をとって…」

 という状態になっていることでしょう。

 

4.もしも隊列が分かれたら

信号の変わり目等で隊列が分かれてしまった場合にはどうしたらよいでしょうか。

そんな場合には、切り離されたグループの中で、ルートを把握している人、もしくは、経験値の高い人が先頭になるように隊列を入れ替えるのが良いでしょう。
先行している車両が先で待っている等、そのままでも問題にならないような場合にはそのままの形で合流してももよいでしょう。

決して、離れまいと、あわてて交差点を突っ切ったりすることなど無いように!

それぞれが、自分の後続車がついてこれているか、可能な範囲で把握するようにしましょう。(把握することが負担にならない範囲でかまいません)

先頭車両は、後続車を意識する余裕のある人でしょうから、信号の切り替わるタイミングや後続車がついてこれているかを常に意識するようにしましょう。

 

5.走行一回あたりのインターバルについて

集団を率いて走る と言うことで、長距離を何時間も走行するのはいろいろな意味で危険を伴います。
隊列の分断、ルート間違い、燃料切れ、集中力の低下などなど、いろいろと弊害が発生しかねないので、適当な間隔で休憩を入れることになります。
「適当な」の部分は、構成メンバー、ルートの煩雑さ等の条件によって変わりますが、あまり短すぎてもペースが上がりませんし、長すぎても、なれない人にはつらいばかりなので、個人的には、1インターバル(区間)1時間くらいを目安に、休憩場所を設定するのがよいと思っています。
リーダーは、当日の渋滞の度合い、天候、メンバーの様子等で(夏は特に熱中症に注意)予定外の休憩を入れられるくらいの余裕を持った行程となるようなスケジュールを考えておきましょう。

 

6.ルートについて

2~3台程度の規模であればあまり問題にはなりませんが、もっと大きな構成での移動となった場合には、可能であれば、みんなで(ある程度)ルート情報を把握(共有)しておくとよいでしょう。
ルート情報と言っても、基本的にルートを把握している人が先導してくれますから、細かいところまでは必要ありません。出発地点から次の休憩ポイントまでの

目的地(地名、施設名)
道路(国道、県道等の何号線を使うのか)
交差点名(右左折の際の交差点)

位の大雑把なルート情報で大丈夫です。

通常は、「国道n号線を走ってから県道n号線にはいって、道の駅xxxで休憩。」といったレベルの情報なので、走行時間がせいぜい1時間程度ならそれほど多くの情報にはならないはず。
なにより、聞いたことのある道が標識に見えると、なんとなく安心できるのではないでしょうか?

今は、GoogleMap等を利用することもできるので。事前にそれらを利用して走行ルートを発表しておいたり、難しい順路の場合にはルートマップを作成して配布(説明)しておくようにするとよいでしょう。
参加メンバーも、可能な範囲で確認しておくと、ただついてゆく(つれられてゆく)だけよりも、あらかじめルートはどうなっているか、ルート上に何があるか知っているのと何も知らないのとではツーリングの面白みが変わるのではないでしょうか?

 

補足>参加にあたって

補足として、集合地点に集まる前に、済ませておくことなどを以下に挙げておきます。(このほかにもありそうですが)

  • 集合地点までには給油を済ませておくこと。
  • 途中で給油が必要なことがわかっている場合には事前にリーダーに相談しておくこと。
  • 体調不良、車両の不具合など、不安要素がある場合には事前にリーダーに相談しておくこと。無理は避けましょう。
  • 集合時間に遅れそうな場合や、途中合流に変更する場合にはリーダーに連絡すること。
    ※直前の場合には携帯電話宛のメールか電話になるでしょう。
  • 「どこにいくか」知っておくこと。
    ※ルートについては仕方ありませんが「どこに行くか」とか「どのあたり」位は把握しておいた方が良いかと。

この位やっておけば道中で慌てることはないでしょう。


 

●最後に
ツーリングとは、修行の場ではありません。
なにより「楽しく無くては意味が無い」ので、途中での事件・事故などの無いようすることが最重要課題です。
そんなわけで、ガチガチの堅苦しいものにならない、リラックスした形で全行程を走れたら一番だと思います。
今回の内容は、そのための一定の方針 といった位置づけ程度と考えてくださいね。

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